「まめ」に働き、健康に暮らす
単なる保存食ではなく、いくつかの願いが込められた縁起物として、おせち料理には欠かせない一品となっています。
最も大きな理由が、この「まめ」という言葉にあります。
「まめ」という言葉には、「勤勉」や「丈夫・健康」という意味があります。
「まめに働く」:一年中、病気をせずに元気でまじめに働けるように。
「まめまめしく暮らす」:無病息災で健康に暮らせるように。
この言葉にちなんで、お正月という新しい年の始まりに黒豆を食べることで、その一年間の健康と活躍を祈願するのです。
古来より、黒い食べ物には魔除けや厄除けの力があると信じられてきました。
黒豆の深い黒色は、邪気を払う色とされ、新年を迎えるにあたって厄災を遠ざけ、一年を清らかに過ごすという意味合いも持っています。
煮ることで豆の表面にできる「しわ」は、一見するとネガティブに見えますが、おせち料理においては「長寿」を表す縁起の良いものとされています。
「しわができるまで長生きできますように」という、高齢の方への敬意と長寿の願いが込められています。